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技術の進歩ってすごいですね。個人的に別の畑のお話ですが「dockerすごいな!」とか思っていたのですが、今度はトイレですごい進化ですね!スタッフAです。
2016年4月より、LIXIL社より、既存の防汚加工、
「プロガード」や「ハイパーキラミック」を超える、
「100年キレイ、アクアセラミック」
が発表されました。
今回はそのアクアセラミックを詳しくご紹介・解説していきたいと思います。
超親水性イメージ
アクアセラミックの表面は限りなく水になじみやすい「超親水性」で、
従来だと汚れが便器にこびりつき、それが固まって色々な問題(お掃除が大変、菌が繁殖して悪臭が等)を引き起こしていたのですが、これは逆転の発想で「じゃあ、便器に汚れ自体が付きにくいものにすればいい。むしろ付かないものにすればいい」ということで、汚物が便器にこびりつかない陶器素材となっております。
仮に汚れ(汚物)が付いたとしても、とても良く水になじむ素材ですので、汚れの下にまで水が届き、その水が汚れを浮かすことが可能となっています。
・従来陶器とアクアセラミック陶器との汚れ比較
上記写真のように、トイレはお掃除を放置してしまったり、長年ご使用いただくと陶器ゆえに「黄ばみ」や「黒ずみ」がどうしても発生してしまいやすい素材となっておりますが、
アクアセラミックはこの「黒ずみ」や「黄ばみ」の原因、
「水アカ」をどうすれば防げるか?といった所を原因の大元から対策したものになります。
・従来の水アカ発生メカニズム-その1
従来の陶器は、表面の水酸基(OH)と、洗浄水(H2O)に含まれる水アカ成分「シリカ(SiO2)」が化学結合し、水アカとして固着そこに汚物やホコリ、鉄分が付着。
またそこに細菌が繁殖し黒ずむといったことになっていました。
・従来の水アカ発生メカニズム-その2
そして、水アカは色が透明に近いため、掃除をすると一見、綺麗になっているように見えますが、細かく見ると表面はザラつき凸凹状態に。写真左が新品陶器の表面。水アカがどんどん固着し、数年で写真右のようになります。こうなってしまうと、初めの写真のように汚くなってしまいます。
・「アクアセラミックの水アカ防止メカニズム」
水アカ成分のシリカを化学結合しないようにブロック!
シリカが固着しないため、簡単なお掃除のみで「100年間ピカピカを保つ!」といったことが可能となりました。
・「アクアセラミックの水アカ防止メカニズム-その2」
アクアセラミックは、親水基(OH-)を露出しない構造にするために「汚物」と「水アカ」に対して防汚機能の役割を果たす特殊な物質を釉薬(ゆうやく、うわぐすり)に一体化させています。
*釉薬とは、陶器を作成する際に陶器表面にかける薬品です。
(表面がツヤツヤっとしていれば、釉薬有りのものです)
・LIXILのトイレ(陶器)年表
1945年より生産を開始し、1993年に銀イオンを混ぜた抗菌加工を開発、
1994年にキラミックを使った「抗菌トイレ」を発売
1999年に水アカを抑制する「プロガード」仕様のトイレの発売開始
2001年に抗菌プラス+平骨(へいかつ)さを向上したキズに強い「ハイパーキラミック」発売
2007年、抗菌の国際規格、ISO22196に準拠した商品を発売
2016年4月、「アクアセラミック」を住宅用トイレに発売
・LIXILの従来陶器とアクアセラミックの防汚対策比較表
このように、「今まで確実に対策出来ていなかった水アカ汚れ」まで完璧に対策したものがこのアクアセラミックになります。
LIXIL社が「当社史上、最高品質の衛生陶器」と謳うのもなんだか、すごく納得できます。
そんなすごい技術のアクアセラミックが対応しているトイレですが、
2016-06-07現在ですと、
・サティスGタイプ
・サティスSタイプ
・リフォレ
・NEW プレアスLSタイプ
・NEW プレアスHSタイプ
・アステオ
・NEW アメージュZA シャワートイレ
・アメージュZ便器(フチレス)
・アメージュZ便器/マンションリフォーム用
と、現在発売されている全てのシリーズに対応されています。
*当店がリフォームさせていただくトイレはもちろんアクアセラミック仕様のものになります。
*アクアセラミック仕様ではなく、ハイパーキラミックのみの仕様のトイレも存在しますので、商品品番に「Y」が無いタイプは、アクアセラミック仕様ではございませんのでご注意下さいませ。
「100年クリーン!」というキャッチフレーズに、「とうとう、お掃除しなくてもいい!」とスタッフAは思ってしまいましたが、そんなことはなく、上記防汚加工を活かすために普段のお手入れは必須です。
*本題とは別のお話で「無水便器・無水トイレ」というものも存在しますが、今回は割愛させていただきます。
具体的なお手入れ・お掃除方法は、中性洗剤(研磨剤なし)で軽く磨く・拭く程度で大丈夫です。
現在のLIXILのトイレは、拭き掃除もしやすい形状が主流になっておりますので、
凸凹があることによって大変だった拭き掃除もとても楽になっています。
さらに、アクアセラミックのような防汚加工+節水+節電とまさに現代的な機能盛りだくさんのトイレ(便器)です。
今回はLIXILの新陶器素材、「アクアセラミック」についてご紹介させていただきました。
「トイレといえばTOTO!」といった方も、思わず唸ってしまうのではないかと思われるような、すごい防汚技術ですので、もし宜しければ是非LIXIL製のトイレも合わせてご検討下さいませ。
*参考画像や動画参照先