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今年が始まってもう少しでⅠヶ月が過ぎようてしております。最近時間が過ぎるのが、すごく早く感じるのですが、皆様いかがでしょうか。
本日は当店でも人気の高いプランで、Panasonicの「アラウーノSⅡ」と「新型アラウーノ」の違いをご紹介していきたいと思います。
*2019/11/28現在 新型アラウーノは廃盤品となり、現行品は「L150シリーズ」となっております。
アラウーノと言えば、テレビのコマーシャルでもございますので、かなりの人がご存知かと思いますが、「全自動お掃除トイレ」と言うキャッチコピーでお馴染みの、タンクレストイレでございます。アラウーノ自体は、2006年に発売されておりますので、結構古くからあると思われた方もいらっしゃるかと思います。便器と言えば、やはりTOTOと言うイメージも強く、最近ではLIXIL(旧INAX)がすごく有名ではございますが、タンクレストイレのジャンルで言えば、Panasonicの営業の方のお話によると、4割から5割のシェアを獲得しているとのことです。当店でも工事セットプランと言う、工事費、廃材費、消費税、商品代全て含めたプランを、TOTOネオスレト、LIXILサティス、Panasonicアラウーノと、各メーカーのタンクレストイレのプランを出しておりますが、圧倒的に多いのがPanasonicのアラウーノです。
この人気のアラウーノの2機種ですが、姿形はすごくよく似ているので、違いが何なのか分からない。と言う方の為に、今回当店でも圧倒的に人気の、PanasonicアラウーノSⅡと新型アラウーノの違いを、ご紹介したいと思います。
①価格とグレード
こちらが新型アラウーノとアラウーノSⅡの機能一覧となっております。まず上からご覧いただきますと、新型アラウーノはグレードがタイプ1・タイプ2・タイプ3と3種類ありまして、これらは機能と価格が違います。それに対してアラウーノSⅡ は1種類のみとなっております。価格は新型アラウーノの方が10万円ほど、アラウーノSⅡより高くなっておりますので、新型アラウーノの方が高機能タイプと言う事になります。
②洗浄水量
次に洗浄水量です。これは皆様気になる部分かと思います。新型アラウーノは大洗浄4.8Lに対し、アラウーノSⅡは5.7Lと、0.9L新型アラウーノの方が少なくなっております。同じく小洗浄も新型アラウーノは3.6Lに対して、アラウーノSⅡは床排水タイプで4L。壁排水タイプで4.5Lとなっており、こちらも0.9Lほど新型アラウーノの方が少なくなっております。アラウーノSⅡは床排水タイプと壁排水タイプによって、小洗浄の水量に違いがございます。床排水タイプと壁排水タイプの違いについて詳しく知りたい方は、こちらをご覧ください。トイレ選定の4つのチェックポイント
ちなみに洗浄水量は少しでも少ないほうが節水につながるので、水量の少ない方が好まれるのですが、当店としましては、少なすぎるのはあまりよくないと考えております。便器は少ない水の量でも流れるように、各メーカー工夫を凝らしているので問題ございませんが、便器の先の排水管も、その少ない水量で汚物や紙を流して行かないといけません。現在世の中に出ている便器のほぼ全てが、一昔前の便器と比べると、水量は半分ほどになっております。アラウーノSⅡの方が、洗浄水量が多くなっておりますが、それでも以前と比べればだんぜん節水になっているので、洗浄水量はあまり気にされなくても良いと思われます。逆に当店では、小洗浄の使用をあまりすすめていないくらいです。これは、昔の便器の小洗浄の水量は約6Lです。アラウーノSⅡの大洗浄が少し多いと感じられても、すれでも昔の小洗浄より少ない水量です。その為小洗浄はあまりおすすめしておりません。
水量でご心配になられる方もいらっしゃるかもしれませんが、アラウーノSⅡも新型アラウーノも水量を調節することが出来ます。新型アラウーノは4.8→5.7→8Lと3段階に増量でき、アラウーノSⅡも5.7→8Lと2段階、水量を調節出来るので、気になる場合はこれで安心ですよね。
③基本の本体機能
アラウーノと言えば、全自動お掃除トイレと言うキャッチコピーがあるように、泡の水で便器の水を流す機能がございますが、これは両方共ございます。機能一覧では「激落ちバブル」となっております。それとお掃除のしやすい形状や、工夫のされている機能として、「トリプル汚れガード」「ひとふき形状」「スキマレス設計」「便器水位の調節機能」は、これも両方共ございます。これら激落ちバブル含め5個の機能が、アラウーノの特徴で、他メーカーとの大きな違いとなっております。アラウーノは唯一男性目線で作られた便器だそうです。たしかに便器を汚すのは男性の方が多いように思います。最近では男性でも小をする時に、座ってされる方がたいぶん増えたようですが、それでも基本的には男性は立って用をすませます。その時の飛び跳ねや、便器からの水がこぼれるといった、便器以外の部分を汚さないように、工夫をこらしているのが、アラウーノのこれらの機能です。 スキマレス設計もお掃除の事を考えられた機能です。便器と便座には、汚れが入り込むスキマが結構あります。それらのスキマを極力少なくしている機能です。毎日お掃除されている方には、大変嬉しい機能ですよね。
それと快適機能として、オート洗浄がございます。これは用をすました後に、そのまま何もせずにトイレを出ていっても、便器が自動でお水を流してくれる機能です。この機能は、大洗浄と小洗浄を自動で判断してくれます。座ってから50秒以下なら小洗浄。50秒過ぎると大洗浄となります。10秒以下で立ち上がった場合は、自動洗浄は反応しませんのでご注意下さい。ちなみにこのオート洗浄が必要のない場合は、リモコンで切ることも可能です。必要のないという方も結構いらっしゃいますので、そのような場合はオート洗浄をOFFにして、ご使用いただけます。たまにお子様のおられるお家では、「オート洗浄になれてしまうと、他のトイレを使用した時に流さないかも」と心配される方もいらっしゃいます。そのような場合はOFFの方が良いかもしれませんね。機能一覧には記載しておりませんが、リモコンに大洗浄と小洗浄のボタンが付いておりますので、オート洗浄がなくともこのボタンで、水は流せます。
温風乾燥ですが、これは新型アラウーノのタイプ1にしか付いていない機能です。温風乾燥は、使用される方が非常に少ないので、当店としましてもお客様にご説明する時に、オススメとはしておりません。たまに使用されている方がいらっしゃるのですが、男性の方が多いですね。
④ナノイー・LED照明 (新型アラウーノ タイプ1のみ)
このナノイーとLED照明も、アラウーノSⅡと新型アラウーノの違いの一つです。正確には、これら2つの機能は新型アラウーノのタイプ1のグレードにしか付いておりません。ナノイーとは微粒子イオンを放出し、匂いの原因物質に働きかける、脱臭機能です。ちなみに新型アラウーノのナノイーは、トイレから人が出て約4分後にナノイーが放出されます。それから約10分間運転します。詳しくはメーカー公式ホームページをご覧ください。ナノイー・ナノイーXの効果
LED照明は、インテリアとしてお考え頂いたほうが、良いと思います。ぜんぜんいらないと言う方もいらっしゃいますし、カッコイイと言う方もいらっしゃいます。確かに見た目はカッコイイので、個人的にはオススメです。
こんな感じです。トイレの電気を消したほうが分かりやすいですね。この照明の機能は、TOTOでもLIXILでもあるのですが、これは夜中にトイレに入った時に、トイレの照明を付けて、その眩しさで目を覚ます事なく、トイレの照明を付けずにトイレを使用する事が出来るという為の物です。この説明をすると、だいたいの方は「いらない」とおっしゃるのですが、私も正直いらないと思っておりました。しかし、使用された方のご意見を伺いますと、結構便利と言う事です。隠れた便利機能かもしれませんね。
⑤オート開閉・電動開閉 (新型アラウーノのみ)
これは自動でフタが開く機能と、リモコンのボタンで便座を開ける機能です。これらの機能がついているのは、新型アラウーノののみとなっております。
⑥おしり洗浄方式
こちらはわかりやすく言いますと、ウォシュレットの温水をどのようにしているかと言う事です。瞬間的に温水にする瞬間式なのか、一定量の温水を貯めている貯湯式なのか。新型アラウーノが「瞬間式」で、アラウーノSⅡが「貯湯式」となっております。最近あまり聞かなくなったのですが、数年前ではお客様が瞬間式か貯湯式を、気にされている方が多かったですね。これは主に節電の部分になります。貯湯式は常にお湯をためておりますので、温水を維持するのに電気を必要とします。瞬間式は出すときだけなので、貯湯式に比べると節電効果があります。ただ最近のウォシュレットは、以前の物に比べてすでにかなりの節電になっているので、あまり気にされなくても良いと思われます。
⑦ウォシュレットのノズル
これも違いがございます。新型アラウーノはステンレスノズルが1本。アラウーノSⅡは樹脂ノズルが2本。これはどちらが良いとは言えないので、好みになるところかと思います。新型アラウーノのステンレスノズルは、1本なのでお掃除が楽です。1本ですが水の出る通り道は、ビデとお尻で別々になっております。一方アラウーノSⅡは樹脂ノズルで、ビデとお尻のノズルが別々になっています。こちらの方が別々になっているので、衛生的という方もいらっしゃいます。
⑧洗剤を入れる場所
洗剤はアラウーノの特徴である、泡の水で洗浄する機能の泡を作る為の洗剤ですが、この洗剤を入れる場所が新型アラウーノとアラウーノSⅡで、違います。
これは新型アラウーノです。便器の上部が蓋になっており、その中の左の部分に洗剤を入れるタンクが入っております。お分かりいただけますでしょうか。この部分に洗剤を入れます。ちなみに新型アラウーノもアラウーノSⅡも、洗剤をタンクに入れてセットした後は、「洗剤開始」ボタンを押します。するとモーターが動いている音が約1分ほどしますので、その音が終われば泡の洗浄が使用できます。
これはアラウーノSⅡです。便器の右側に蓋があります。それを開けると洗剤を入れるタンクが入っております。どちらも洗剤がすごく入れやすくなっております。最初に出始めた頃のアラウーノは、洗剤を入れるタンクが便器の後ろにあり、すごく入れにくいところにありました。さらにそれが知らない間に、洗剤が漏れていると言う事があり、当店では新型アラウーノが出るまでは、アラウーノをおすすめしておりませんでした。現在のものは洗剤部分での故障も聞かなくなり、何より洗剤を入れる場所が改善されたので、オススメできる商品となっております。
⑨便器とリモコンの形
便器の形に関しては、どちらもほとんど同じです。下の画像をご覧下さい。
アラウーノSⅡは、横に洗剤を入れるタンクがあるので、少し出っ張りがあります。その他は便器上部にある、黒い部分を除いては全く同じです。寸法に関してもほぼ同じです。便座の高さが3㎜アラウーノSⅡが高くなっております。幅も13㎜アラウーノSⅡが広くなっております。
ちなみにカラーですが、アラウーノSⅡはホワイト1色に対して、新型アラウーノはホワイト、マットホワイト、パールピンク、マットブラックの4色ございます。このカラーは便器のフタを含めた上面の、からーが選べます。今はキャンペーンで、新型アラウーノが限定カラーをさらに10色出しております。今年の11月末までとなっておりますが、かなりカッコイイカラーがあるので、気になる方はこちらもご覧ください。
*限定商品から通常商品へ扱いが変わりました。(タイプ2グレードのみ)
最後にリモコンの違いです。
上が新型アラウーノのリモコンですが、どこかスタイリッシュでカッコイイ感じですね。どちらもシンプルになっているので、使いやすいリモコンです。新型アラウーノのリモコンは大洗浄と小洗浄のボタンが、凄く大きいので、とても使いやすくなっております。下にはウォシュレットの操作ボタンとなっており、細かい機能や温度設置は、ウォシュレットの操作の部分がフタになっていて、その中にあります。アラウーノSⅡの場合は、全ての機能が全面に収まっております。機能もシンプルなので、ボタンも少なくこちらも使いやすい形になっております。
いかがでしたでしょうか。今回はアラウーノSⅡと新型アラウーノの違いをご紹介いたしました。どちらもコンパクトなので、狭いトイレにもオススメです。いろいろな機能が付いた物が欲しいという場合は、新型アラウーノ。シンプルなものが良いと言う方には、アラウーノSⅡがオススメです。どちもタンクレストイレなので、手洗器はございませんが、アラウーノ専用の手洗器がございますので、どちらのアラウーノでも大掛かりな工事を必要とせずに、手洗器を取付けることも出来ます。今年も人気があると思われるアラウーノSⅡと新型アラウーノ。トイレリフォームをこれから考えられているお客様は、一度選択肢の一つに入れられてはいかがでしょうか。